2008年06月29日
タカダテヤマノボレ(2)

高舘山は森林浴の森日本100選にも選ばれていて、
「以前は売店も頂上にあってデートコースだったのよ。」
と云う話を聞いた。
確かに、徒歩で登って良し。車で上がっても良し。
(アンテナ山のため整備用にか頂上迄舗装道路)
森林浴を楽しむには最適だと思う。
また、頂上には展望台もあり、登ってみるとそこからは庄内が一望出来る。
そして庄内を一望する度に、
「山形県西部、庄内平野と呼ばれる生まれた土地に行くたびに、
私はいくぶん気はずかしい気持ちで、やはりここが一番いい、
と思う。山があり、川があり、一望の平野が広がり、(以下略)」
と云う藤沢周平のエッセイの一部を自分の中で噛み締める。
其れ程迄に此処からの景色は庄内の庄内たる由縁を感じる。
海に山に自然に囲まれたこの豊かな土地を羨ましくも思う。
加茂港、飛島、鳥海山、月山、金峰山、庄内平野、最上川。
360度見て廻れる此の展望台からの景色は、
どちらを向いても豊かな土地である事を表している。
そんな事を思いながら、最後の水分補給をした。
ボルヴィックのペットボトルはあっと云う間に空になった。
同僚は自分の家や学校なんかを探して楽しんでいた。
彼のアクエリアスも既に空っぽだった。
汗は相変わらずだらだら流れていたが、
早鐘を打っていた心臓は落ち着いて来たので、
展望台を降りて、ダウンヒルの準備をした。