2008年05月27日

あんだま


鶴岡に来て驚きの食べ物がこれです。
あんだま
タイトル通り、「あんだま」です。
鶴岡の民の心のふるさと。ソウルフード。
ほぼ屋台による出店のみ。
ちなみに写真は桜の頃のものです。

意外に地元の方が分かってなくて驚きですが、
鶴岡だけなんです。

実際「立川、余目辺りだと売れない」と、
富樫商店のおばあちゃんから聞きました。

そしてこれが良くテレビでも取り上げられる、
「富樫商店」
のあんだまです。
あんだま
またあんだまは、「きんつま焼き」とも云う様で、
あんだま
その名を冠した屋台も出店されています。

何が驚きかと云えば、たこ焼きと同じ型を用いて作るものなのに、
出来るものが「甘い」と云う所が先ず驚きです。

NHKの熱中時間と云う番組で、タコヤキストの方の回の時に、
その方の家族が、
「チョコレート入りとか食べさせられる(-_-)」
とか云っていたのを見ると、あの形で甘いものは関西では存在しないと推測されます。

別の云い方をすれば、関西系ではたこ焼きはしょっぱいものしか認められない、
と云う事も表しています。故にここで鶴岡独自のものと云う希少性の高まりが見えてきます。

さらにその番組の中で、たこ焼きは戦後生まれて来たと云う事だったのですが、
あんだまの歴史もかなり古くからあります。

富樫商店のおばあちゃん
あんだま
に伺った所、60年も屋台やってる。と云う話でした。
どうも中々他に話も上手く聞けないのですが、
先の写真のきんつま焼きの方にも聞いた所、
「じじちゃんやばばちゃんなら知ってるかも」
と云う返事を頂いた程度にしか留まりませんでした。

同僚の70歳近いお父さんは、
「きんつまとも云った。昔からある。」
と云っていたそうですが、どの位の事なのか、曖昧で何とも。

しかし今70歳位の人が昔から有ると云うのであれば、

もしかすると

あんだまは

たこ焼きよりも歴史が深いものであると云う事になるのでは!


この仮説を検証すべく調査している訳でありますが、
中々有力な情報もなく、
ネットで検索すると、
昔は各家庭で作っていた事も有るとか、
謹栄堂では屋台でなく店舗で作っている、
と云った話になる位のもの。

多分にあんだまの初期における方々が、
こういったメディアに触れる機会も少なく、
またその希少性に気付く事も少ない事が、
折角持っている地域独自の文化の継承を
阻害しているのではないかと危惧の念を抱かずにもいられません。

アル・ケッチャーノの奥田さんではないですが、
やはり地域の文化を財産として残して行きたいと思います。
特にあんだまの初期における方々の高齢化と云う問題は、
その文化を継承させにくくする一つの問題点であり、
祭りの屋台で聞き込みをするにも中々その核心に迫れず、
焦りを感じる事も有ります。

どなたかご存じの方いらっしゃいましたら、
また、共感して頂ける方がいらっしゃいましたら、
一緒にあんだまを盛り上げて行きたいものだと思います。


ちなみに
あんだまを応援するサポーターは
「あんだまー」

「あんだまー」の代表者は
「あんだまだー」(アンバサダー(親善大使)のもじり)

と云う事で一つよろしくです。

いずれ活動としては
「日本コナモン協会」とのコラボ。

地産地消にこだわり、新商品の開発。
「あんだま」のあんを鶴岡特産の「だだちゃ豆」で作る
ずんだ入りあんだま「ずんだま」等々。
そんな事が出来たら、楽しいんじゃないかと思います。


あ、もちろんずんだまサポは「ずんだまー」で。
「ずんだまだー」は僕がやりますから(笑)



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この記事へのコメント
こんばんは。
はじめまして。

きんつまは、
きんつま焼きといいますが
わたしらが
こどもの時は、確か1個5円くらいでした。

主に、祭りとかで昔からたくさんの店でよく売られてていたもので、
とりたてて珍しくもない、安価なお菓子でした。

私の母も昔から食べていたといいますから
間違いなくはるか戦前からのものでしょう。

私らは、昔、こども時代から
今のように「きんつま」とは呼ばずに

きんつば、あるいは「きんつば焼き」と呼んでいました。
そういう呼び方をする方は、
鶴岡に今でも結構多いと思いますよ。

きんつばは、「金鍔」です。
鍔は、刀のつばのことです。
形が似ているから、そう呼ばれています。

きんつば焼きのルーツは多分、関西だと私は思います。

北前船がもたらした、高級な関西の甘いお菓子。

それが、田舎の貧しい庄内・鶴岡にいつしか渡り
ああいう素朴な、格安な庶民的のお菓子になったと…。

関西が、このきんつば焼きのルーツだと考えれば

たこ焼きと同じ丸型で
ほぼ同じ行程で作られるのも、なるほど道理に合っています。

私の意見は
単なる子供時代の実体験とその呼び名に基づく
勝手な憶測に過ぎませんが…。

ネットででも
「きんつば焼き」について、楽しく調べられたらいかがでしょうか。
Posted by エゾリス庄内風味 at 2008年05月27日 01:54
追記

鶴岡市内で生まれ育ったものとしては

「きんつば焼き」の別名は
正式には「あんだま」ではなく、「あんこたま」です。

きんつばを、あんだまとは、昔から私たちは一度も言いませんでした。

「あんだま」とは、全く別のお菓子です。

あんだまは、もう少し大きくて、きれいなまん丸なのですが、
もっと硬くて、甘い殻が表面を固めているお菓子で、
なかに小豆かアンコがはいっています。

きんつばのように
屋台で売られる安価なお菓子ではなく、
職人などがいる
本当のお菓子屋で作られている、
和菓子のような、庄内の丸いお菓子のことです。
Posted by エゾリス庄内風味 at 2008年05月27日 02:09
中にこしあんが入っているのでしょうか?たこ焼き機があるので作ってみたいのですが 生地はたこ焼き粉ではダメだろうしね~(^^

すごく興味があるのですが鶴岡でしか・・・しかもお祭りでしか売ってないなんて・・・幻のお菓子ですね。

そそられます・・・(^^


ミルクカレーヌードルには そそられませんが(^^
Posted by からりんからりん at 2008年05月27日 07:54
エゾリスさんの意見に賛成です(^^)ノ

きんつば焼きは全国的に高価な和菓子
あんこ玉は鶴岡庶民の味

北前船で関西の文化が持ち込まれ、庄内で独自の変化を遂げた
雛人形と同じ部類に入るものではないでしょうか?

あんこ玉はお祭りに無くてはならない
絶対の存在です。

私は子供の頃から、あんこ玉を食べないお祭りなんてお祭りじゃない!
っと思うほどの存在です。

私は極当たり前の食べ物と思っていますが
確かに庄内以外では中々見られませんね~。

生地は小麦粉と塩だけでしょうか?
レシピは分かりませんが、鶴岡の文化そのものではないでしょうか(表現がオーバーかな?)
Posted by キョン at 2008年05月27日 09:02
鶴岡生まれなのにあんこだまを知らない私。
よほど屋台のものを買ってもらえなかったのでしょう。


粉文化って面白いですよね。
山形市のどんど焼きも他県から来た人に言わせると
めずらしい山形ならではだよねぇー。なんて聞きます。

お祭りの屋台はその地域の食文化も見え隠れする
探検するには面白いものなのですねぇー。
Posted by アド at 2008年05月27日 19:51
みなさん真摯なコメント感謝ですm(_ _)m

色々と調べていたのですが、特にあんだまのミステリアスなルーツを遡りたくなったサイトをご紹介します。
このサイトから得た情報が今のあんだまに対する姿勢を生んだとも云えます。
いずれまた詳細をお届けしたいと思いますので、時々遊びに来て頂ければ幸いです。


たこ焼き進化論
http://www.citydo.com/tako/column1.html



>エゾリス庄内風味さん

初めまして
丁寧かつ詳細にコメント頂きありがとうございます。
相当な量の文章と、さらに追記迄。

まだまだ謎ばかりですが、ご意見参考にして色々調べてみます。
目下の謎は、あの形は何処から来たのか、と云う事でしょうか。
あんだまと云う名前になったのも謎ではあります。
(と云うか謎が増え過ぎて暫く時間を下さいってトコが本音かも(爆))


>からりんさん

小麦粉の他に片栗粉が入ってるんじゃないかと実験した方がいます。
http://blog.authen-net.jp/trackback/54715


>キョンさん

間違いなく一大文化です。
ルーツがきんつばにあるとすれば関西発。
綱吉の時代に遡る事が出来る筈です。

しかしであるならば、あの鉄板が何処から来たかが証明出来ないのです。
また北前船なら酒田にも何かその足跡があるのではと。
(また謎が増えた・・・)


>アドさん
鶴岡返って来てあんだま食べて下さいな(^o^)
これはでも私が云うんじゃなくて、エゾリス庄内風味さんに鶴岡ことばで
語って貰いたいトコです。
でもそれで泣かれても困るし(笑)
なんだかんだ云いましたが、おいしいんです。
あ~これも鶴岡ことばでお願いしたいっ!


ちなみに、富樫商店は唯一「炭火焼き」です。
Posted by cnocno at 2008年05月28日 22:23
とーしろです。私も鶴岡生まれの家内もこれを「きんつば」と呼んでいます。そしてアイスクリームの白く半透明な中にあんこが入ったやつも「きんつばアイス」でした。子供の頃、となり近所のおばあちゃんが焼いたものを食べた記憶があります。私の実家では作りませんでした。おやつの類はかたもちやあられがたくさんありましたから。
Posted by とーしろとーしろ at 2008年07月03日 09:29
>とーしろさん
「きんつばアイス」ですか~!
何処に行ったら食べられますかね?
あんだまは以前は各家庭なんかでも作られたりしていたものなんだそうですね。
まだまだ調査中ですので、また遊びに来て下さいな。
Posted by cnocno at 2008年07月07日 22:39
職人ではありませんが、イベント等で作っています。
生地の硬さによっていろいろな食感が楽しめます。
正式な(伝統の)味を知らず、自分の感性で提供する不届き者。

私のお薦めは外側をカリッと焼いた地球玉・・お焦げの色がね天体みたいになるのでそう呼んでいます。
Posted by 作って食べるあんだまー at 2012年02月29日 11:49
時代の変遷、たくさん当時のいわゆる1種類の時計はとっくになくなって、たくさんまた(まだ)国民の熟知する優秀なブランドに国外のオークションの上で法外な値段に達させられていませんでした。そのため、1名の腕時計として人員を鑑定するのを評価して、まず固有の観念に限ることはできなくて、絶えず新しい物事の心理状態を受けるで学びに行きます。
Posted by スーパーコピーロレックス at 2013年11月04日 14:57
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